今、下巻に入ったところです。新選組非業の隊士、吉村貫一郎の一生が本人の独白と彼に関わった人々の証言で進みます。もう泣けて泣けて。男であるということ、サムライであるということが、吉村の人となりを通してたてよこななめから語られます。もちろん、その他の隊士についても時代についても。会社で主に読んでいますが、休憩中に泣いてしまうとひきずってなかなか仕事になりません。残りは家で読もうかな。吉村貫一郎が主人公で、確かに彼はすばらしいサムライですが、それでもやっぱりわたしは土方歳三が好きですよ。
そういえば、先日、土方歳三が好きだなどと話をしていたら、ある方が「最後までじたばたと悪あがきをする男が好きなんだね」と言われました。いえ、そういうことではなくて、と言って説明をしかけましたが、やめて、そうかもしれませんね、と笑っておきました。めんどくさかったので。なぜ好きか、どこが好きか、なんてうまく説明できそうにもないし、だいいちそんなこと説明するのも野暮ですし。想いは大事に胸にしまっておきましょう。それにしても、土方歳三がもう亡くなっていてよかった。もしも生きていなさったら、鳴かぬ蛍は今ごろ焦がれ死にしていたでしょうよ。
☆続・かばんの進捗状況
28枚つなぎ終え、筒にして、今度はつなぎあわせたところの外側をステッチしています。ここは縫い目が見えるので、さらに丁寧にこまかく縫わねばなりません。この作業は永遠に思えます。
コメント
壬生義士伝ですが、原作が良いせいか映画でも
泣きました。中井貴一の吉村先生は秀逸でしたヨ。
時間があれば、是非鑑賞して下さいネ。
三国連太郎サンの息子サンの佐藤コウイチも出ていて、この2人はウマイですね。
浅田氏の本は、バクチの本を除いて殆ど読んでいますが、人間の機微というか(日本が舞台でも、又中国でも)うまく泣かされます。流行の”感動しました”との安っぽい言葉では表現できないものがあります。この辺でやめます。読み直して必ず泣くのが、
灰谷サン(惜しい事に亡くなられましたがーー)の
”兎の眼”も入りますがーー。では又
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