浜田真理子オフィシャルブログ「本日のハマダマリコ的こころII」

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コンサート情報
■浜田真理子 TOWN GIRL BLUE
2017/4/13(木)
Billboard Live TOKYO (東京都)
[出演]
浜田真理子/Mariko Hamada(Vocals,Piano)
服部正美/Hattori Masami(Drums,Percussions)
加瀬達/Toru Kase(Bass)
檜山学/Manabu Hiyama(Accordion)
[一般発売]
2017/2/21(火)10:00〜

■うたの女子会
浜田真理子〜畠山美由紀〜市川愛コンサート
2017/6/4(日)
高松オリーブホール (香川県)
[一般発売]
2017/3/1(水)10:00〜

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けんやのこと−その5&その後[ハマダマリコ的こころ]

その5
春になる少し前、音楽仲間の修次が「おい、おまえのCDつくるぞ」と言った。そうして、それから数ヶ月後にはレコーディングを始め、その年の11月に『Mariko』ができた。ずうっとけんやのことなんか、忘れていた。でも、できあがったまっくろのCDを見た時、けんやが見たらなんて言うかなってちょっと思った。

「ハマダマリコの『のこされし者のうた』最高だよなー」と言っていたけんやにCDを聞いてもらいたかったな。どこか遠い町でわたしのうたを耳にして、少しだけでも、わたしのことを思い出してくれないかな。ビーハイブからフィラメンツへ向かう和多見町の細い道を「俺たちってsoulmateだよなーー」って言いながら千鳥足で歩いて行ったときのこと思い出してくれないかな。『女のみち』を大声で歌いながら歩いたこと思い出してくれないかな。泣いてるわたしをなぐさめてやるって言ってギターを弾いて歌い出したのはいいけど、歌もギターも下手すぎて、わたしが涙を出したまま笑い出してしまった時のこととか、あー、そんな陳腐でジャンクな想い出、センチメンタルすぎる想い出、わたしは忘れないよ。これからもずっと忘れないために、こうして書いているんだからね、けんや。

何年かたってビーハイブのマスターがこんなことを言った。「この前来たお客さんの友達(だったか忘れたけど)が、タイに旅行に行って財布をすられて困っていた時、泊まっているホテルのフロントの日本人がものすごく親切にしてくれて、助かったって。その財布をなくした男の人が松江から来たって言うと、そのフロントの男も松江の人だって言ったんだって。で、名前がケンヤって言うんだってさ」けんやだ!けんやがいた。そう、けんやは優しい男だったもの。それに、けんやはタイに何度も行っていたし。なんかかっちょよすぎる話だけど、うそかもしれないけど、でもなぜかとてもけんやらしいって思った。わたしはワインをひとくち飲みながら、タイのホテルのフロントで働いているけんやの姿を想像した。「マスター、その話ちょっとできすぎ君だね」って言ってわたしは笑った。

おわり。 (2003.3)

その後
わたしが最後にけんやくんに会ったのは、1997年の夏だったと記憶しています。それから約5年半たった2003年の3月に、この『けんやのこと』その1〜その5を書きました。どうして急にそんな気持ちになったのか、よく覚えてはいないのですが、どこかで見てくれるかもしれないけんやくんへの手紙のつもりだったかもしれません。当時、URIKOさんのHPの『まりこの部屋』というコラムのコーナーに掲載していただいていたので、ご存知の方もあろうかと思います。このたび、久しぶりに読んでみたら、とてもセンチメンタルな書きぶりで、こっぱずかしい気もしましたが、再び公開することにしたのは、8年もの間ずっと音信不通だったけんやくんから、先日このブログにコメントをもらったからです。

「その時、わたしがどんなにびっくりしたかわかりますか?タイの奥地で日本兵が見つかったっていうくらいの衝撃だよ」

話したいことはたくさんあったのに、結局はそんなくだらないことを短く書いて、早速連絡をとったら、すぐに翌日返事がきました。タイのバンコクに暮らしているという彼からのメールには、「あなたが、全然変わってないことのうれしさ、生きざまの同じこと、それが何よりうれしく、」とあり、「そして、私は相変わらずの一人身で、飲んだくれで、本読みで、その他まったく変わらずのけんやであることをあなたに知らせたくて。」と続き、「変わらぬ愛と友情をこめて。満月の夜に飛んできた日本兵より」と終わっていました。

メールを読みながら、涙が止まりませんでした。ほんとうに、相変わらず、きざでおかしな人。これが昔つき合っていた彼、だったりしたらどんなにロマンチックだろうと思われますか。ふふふ。いいえ、けんやくんは、わたしにとっては懐かしい戦友のような人なので、むしろ、よけいに感慨が深いような気がします。

そんなわけで、けんやくんに、もう一度あの時わたしが書いた『けんやのこと』という手紙を読んで欲しくて、そしてこの不思議な再会のうれしさをみなさんにもお知らせしたくて、長い拙文、恥をしのんで(なんつって。謙遜だよぅ〜、へへへ。)載せてみました。最後までお付き合い下さってありがとうございます。

最後に、けんやくんへ
わたしはあの頃より、少しだけおばさんになりました。それでもまたこりずに、(へぼい)恋をしていますよ。どうぞお元気で。またメールしますね。

愛と友情をこめて
ハマダマリコ

追伸 インターネットってやっぱりすごいね。

もういちど、おわり。



コメント

otoemonを聴きながら読み終えました
映画を観終えた後の不思議な感じです
(2005-11-19 19:08)
なんとなく、けんや君とマリ子さんの間に何かあったのかな?と思いながら読んでました。 私も読みながら涙が止まりませんでした。元気で何よりです。
私も話したいことたくさんあるのよー。
結婚もしたし、子供も産まれたよー。あの人と!
めな
(2005-11-19 19:18)
涙涙涙・・・。


★泣かせやがるぜ>ハマダマリコ
ばんばん
(2005-11-19 19:25)
・・・なんか・・・・とても・・・・・心に沁みました。かつて、真理子さんとけんやさんとの間に流れた時間は、人として心から、飾ることなくふれあった、深いものだっだのでしょうね。だからこそ長い年月を経ても、海を越え、こうしてブログという形で再びつながったのだと思います。インターネットってほんとにすごいですね!
犬の旗
(2005-11-19 20:52)
新しいCDも出して欲しいけど、本も出版して欲しいです・・・。入院してて、去年3月のライブに行けなかった可愛そうな、京都のTTちゃんでした。
TTちゃんby京都
(2005-11-19 21:27)
数日前、確か「Do you remember me?」で始まる、英語で書かれた書き込みがありました。その内容は、その人が偶然タイで出会った日本人旅行者に「私がとても気にいってる曲なんです」と聴かされたのが、なんと!!マリコさんのアルバムだったのです。なんという偶然!!僕は、涙があふれてきて止まらなかった。君は、今でも村上春樹を読んでる?懐かしい故郷の湖、宍道湖のこと。「行かないで…」という曲のこと。マリコさんが変わらずにいることがとても嬉しいこと。etc…。そして最後に、「MY NAME IS KENYA」と書いてありました。KENYAさんが書き込みをした夜は、とても月がきれいで、KENYAさんも「今夜は、とても月がきれい」と書いていました。タイと日本で同じ日の同じ月が見られるんだなぁと思うと、なんだかとってもせつなくなりました。その日から、繰り返し「mariko」を聴いてます。泣けるー。
みかん
(2005-11-19 21:49)
こんばんは。
けんやさんに、一年前、タイで浜田さんのCDを聴かせました。
現地のツアー会社で、日本人の店員さんに旅の相談に乗っていただいたときに、ふと、日本の音楽に飢えていて、何かいいのがあったら教えてといわれました。それがけんやさんでした。
私は、浜田真理子さんという方のうたがとてもいいですよ、といったら、え、と、名前を聞き返して、それは古い友人だ、とびっくりされてました。けんやさんは浜田真理子、のなまえをすぐに誰だかわかりました。
私も驚いて、特に好きな歌が「のこされし者のうた」という曲ですといったら、よく知っている、といって、歌詞を暗唱してくれました。
そのあと旅先で聞くために持ち歩いていたCDを持っていってお店でいっしょにききました。
浜田さんの声をきいて、けんやさんはとてもうれしそうでした。ほんとうにほんとうに、懐かしくてたまらないのが伝わってきました。
私にとって浜田さんのうたは胸にぐうと染みてきて辛いときや苦しいときに力をくれる大切な音楽でした(私はただの一ファンに過ぎないですが)その浜田さんの曲をずっと昔から知る人に、一人旅をしていたタイで偶然出会えたことは、ちょっとした奇跡みたいで、そのあとの私の毎日を支えてくれていました。
こんな書き込みをしていいのかとても迷ったのですが、あのときのけんやさんの表情がとても印象的だったことや、あのちいさな、でもものすごい偶然の一瞬がこんなふうに浜田さんのもとにつながったことがうれしくて、つい書いてしまいました。
けんやさん、ご気分を害されたらごめんなさい。それから、長文のコメントを失礼しました。浜田さんの活躍をこれからもずっと応援しています。
nega
(2005-11-19 22:25)
みんな 素敵で・・泣けるぐらい 素晴らしい
あじさい
(2005-11-19 23:14)
人との出会いと別れと再会と・・・大切なお話ありがとうございました。心隅にいる人って誰でもいるのかもしれない。もし、あの時、とか、どうしているかな?とか・・・。しかし、私にはもう再会出来ない人が数人いて、でも写真を見るたびあえるような気がしている今日この頃です。何しているかな?なんて彼らはもうこの世にいないのに。すみません、暗くって。私は今、大変不安定です。でも「インマイシューズ」という映画を観ました。少し自信がつきました。良かったですよ。是非・・・。まったくまりこさんの内容と映画の内容は違うかもしれませんが、みんないろいろなものを持っているな・・としみじみ思うのです。でも生きていくんだなって。
あかり
(2005-11-19 23:25)
けんやとまりこ・・懐かしい気持ちで読んでた。
連絡がとれたんだねぇ・・
それは、とってもうれしいことです。
彼方のソラも、晴れているかな・・
まりこのうたも、きっと聴けているのだろうと想うと、
それも、とても素敵なことですね。
よかったねぇ・・まりこ。
たいせつな友だちが、元気で生きてくれてて。
(2005-11-20 00:00)
つながり。
こころと、こころがつながっているから、
遠くはなれてもまた出会えるのですね。
相手を思う気持ちが一つの線になって、
国と国まで結んでしまうくらい。
わたしにも大切なひとがいます。
もう会えなくなってしまうかもしれないけど、
いつかまたどこかで会えると信じています。
出会えたことに感謝して
お互いの幸せを願いたいとおもいます。
しのぶ
(2005-11-20 00:32)
長男に「KENYA」と名付けました。
「けんや」ではなく「けにや」だけど。
(四半世紀前に行った新婚旅行でのハネムーンベイビーだから、英語表記はKENYA)

だから、MY NAME IS KENYAの書き込みに反応して、「その5」と「その後」までしっとり読ませていただきました。じんじん。
時空間を越えるインターネットが四半世紀前にあったとしたら、当時の国をまたぐ遠距離恋愛はどうなっていたんだろうと、遠い目をして涙ぐみながら、タイに定住した友人を想い出しながら、22日を楽しみに。
湘南坊主
(2005-11-20 02:51)
安心しました。
昨夜「バースディ」で遅くまで飲んでいて、mariko嬢のDVDを観ながらママさんと、このブログのことを話していました。いつになく長いブログとその内容に、ママは「なんかあったんだろうか?」って心配していましたよ。
「けんや」が死んでしまったんだろうか?とか、二人であらぬ想像を巡らして、marikoさんの心境を案じていましたが、ハッピーエンド?で安心しました。
このブログの文章力や表現のうまさを二人で絶賛して「本当に本を出版したらいいのにね」って盛り上がりましたよ。
懐かしい戦友が元気でよかった。友情や愛情を超越した深い繋がりって素晴らしいですね。涙、涙・・・
やまちゃん
(2005-11-20 09:47)
みんな感動してはるのに不謹慎で申し訳ない。(笑)
アフリカで見つかったホリー・ゴライトリーの彫刻
よりも感動的な結末!

事実は小説より奇なり、って言うけど
こんなことほんまにあるんやね。
長生きしてみるもんやなぁ。
ほんまになぁ。
おもしろかった!
(2005-11-21 22:11)
↑名前のところにコメントいれちゃってごめんなさい。
はなロボ
(2005-11-21 22:13)
忘れたくなかったことに現在再びめぐりあえたこと、本当に良かったと、こころから思います。
なんだろう…うれしいね!まりこさん。
涙出るね。ホッとしますね…。
古い友人に会えるのは何かがこころの底から甦るような感じがします。
たけうち
(2005-11-22 02:01)
けんやくん、のことはその昔に書いていた時にとても印象に残っていましたが、「再会」できたとは。
本当にびっくりです。
良かったねー!
しかもタイですかー?
私は来月末プーケットとバンコクに10日間の予定でいってきます。
実は従兄弟がバンコクで会社を経営して25年になり、最近バンコクの日本料理店の女性オーナーの方と再婚したとかで顔を出しにいこうかと。
本当はそれとはなんの関係もなく単に家族旅行の予定だったのですが、サイアム・ケアというタイのエイズ母子のシェルターのスタッフの方に会ったり、長女のフラットメイトたちがバンコクの人だったり、とか色々と縁つながりでお会いする人たちも増え楽しみにしているところです。

もしなんでしたらバンコクであれば「けんやさん」に真理子のDVD、CDをもって行きましょうか?
うちに真理子ものなら二枚ずつほぼあるので速攻持っていってさしあげられます。(笑)
D.D
(2005-11-22 09:15)
けんやくんの話を読んでいて、もちろん、僕はけんやくんを知らないのですが、「ビーハイブ」という言葉が出てきて、懐かしくて、勝手にけんやくんと自分をダブらせてしまいました。ごめんなさい。
ずっとずっと昔、真理子さんがこんなに有名じゃなかった頃、英会話の先生に誘われて、ビーハイブに真理子さんの弾き語りを2回ほど聞きに行ったことがありました。声がすてきで心癒されました。その先生も転勤してずっと夜の伊勢宮にも足を踏み入れてなかったのですが、最近になって、真理子さんが超有名になっていると知り、CDを購入して聞かせていただいております。
12月にプラバホールでコンサートがあると知り、チケットを購入しようと思ったら既に売り切れで、ほんとに残念です。
でもホールの外から応援しております。
コンサート頑張ってください。
そしてこれからも心にしみる唄をつくってください。
D
(2005-11-22 21:05)
心がほっこりしました。
ありがとうございます。
アヤテ
(2005-12-09 09:54)

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